それは本当にブタクサなのか

投稿日:2018年6月14日 | 最終更新日:2023年11月5日

花粉症にもいろいろありますよね。
基本よく相談されるのは春のスギとかヒノキが多いです。
あとは5月とか6月になると今度はイネ科の時期になりまして…鼻炎を結構引きずる人もいます。
さらにそれを過ぎて梅雨から夏に入ってくるとほぼほぼ花粉症の相談は無くなってきます。
しかし、春は何ともなかった方が夏になって急に鼻炎の症状を出すこともあるのです。

 

そう、ブタクサです。

 

他にもヨモギやカナムグラ(アサ科)なども夏に飛ぶ花粉のようです。
そしてこれらの植物が原因の花粉症の方が風邪をひいたのかと思って相談してくることもしばしばあるのです。
まあ、本当にブタクサが原因かどうかはちゃんと検査しないとわからないのですが。
ちなみにアメリカだと花粉症と言えばブタクサとなるくらいメジャーなようです。

 

さてさて、このブタクサ。
皆さんどんな植物か見た事ありますか?
黄色いふわふわした花を思い描いている方…残念!!
それはブタクサではない可能性が大です。
あの黄色くていかにも花粉出します感がやばいあの植物の名はズバリ『セイタカアワダチソウ』と言います。
こんな風に群生しているやつですね↓

見た目はめっちゃ花粉感がありますがこいつは花粉を遠くに飛ばすことはありません。
何故かと申しますと、虫を媒体として受粉を行うからです。
遠くに花粉を飛ばす必要がないので花粉症の原因にならないのです。
ちなみにキク科で春菊のように食べることできます。そのままだと苦味とアクがひどくて厳しいと思いますので天ぷらにするといいと思いますよ。
困ったら天ぷらです。
下処理も洗うだけでいいですからね。
油の後片付けは大変ですがw
あとはセイタカアワダチソウを使った入浴剤がアトピーに効くとかなんとかで地味に注目を集めています。
口コミもそれなりに出ているようですので肌荒れが気になっている人はちょっとググッてみると良いかもです。
ただ、個人差はありますし逆に肌に合わないこともありますのでそこは前提として試してくださいね。
割とそこら辺で見かけるので手作りでも出来そうなのですが、つぼみの時期に収穫をしないといけないので難易度が高いです。

 

さて、では本物のブタクサはどんな植物かと申しますと黄色と言うより白緑?のような花であんなにふわふわではないです。
こんな感じのやつです↓

葉っぱもブタクサの方が複雑な形をしているのでもっと画像検索で見ればすぐ違いが分かると思います。
ブタクサは花粉も飛ばしますし、花粉が細かいこともあって気管支などにも影響が出やすいなどなかなかに厄介な植物です。
特に喘息の既往がある方は注意が必要です。
見つけても近づかないことが無難です。
スギとかヒノキに比べれば花粉の飛ぶ距離は短いようなので生えている場所に住んでいるわけでなければ避けられることが多いようです。

 

ちなみにセイタカアワダチソウと同じキク科なので食べても死ぬことはないと思いますが、食べ方とか調べても見つけることが出来なかったのでやめた方がいいです。
同じ花粉症の原因になるヨモギでも、ヨモギ餅で口腔アレルギーって話も聞きますしね。
やめておきましょう。
まあ、私はそもそも食べる気はないですけどね。
( ̄▽ ̄;)

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